暗黒未来「香港がチベットに」 映画「十年」ヒット 中国メディアは酷評
2025年の香港の未来像を予測して描いた自主制作映画「十年」が注目を集めている。中国共産党の強まる一方の管理下で暗黒の時代を迎えた香港社会をテーマにした5話構成のオムニバス映画で、昨年12月17日に封切られた時、上映する映画館はたった1館だったが、口コミで評判が広がり、またたく間に香港中で上映されるようになった。香港での興行収入は、世界的なヒットを記録しているSF映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を上回り、香港のアカデミー賞といわれる「香港電影金像奨」で最優秀作品賞にもノミネートされている。一方、中国国営メディアは「思考のウイルス」だと酷評した。