トルコ強権 有力紙を管理下 抗議デモ隊と衝突 「報道の自由」侵害懸念
トルコ最大の発行部数を誇り、エルドアン政権に批判的な論調で知られる有力紙「ザマン」(約65万部)が4日深夜、政府に運営権を差し押さえられ、その管理下に置かれた。この日、裁判所が「政権転覆の企てに関与した」として下した決定に基づいたものだが、イスタンブールの本社周辺には4、5の両日、500人以上が集まり抗議デモを展開。治安部隊は催涙弾やゴム弾を使用して鎮圧した。強権的姿勢を強め、言論封殺を進めるエルドアン政権には米国や欧州連合(EU)が懸念を表明。ロシアでさえも「国際的基準を満たしていない」とトルコを批判する事態になっている。