義足国内開発、パラリンピック契機に拡大 3Dプリンターや新素材、技術転用も
日本メーカーが、義足の開発に相次ぎ乗り出している。化学大手のJSRは29日、ベンチャー企業のSHCデザイン(神奈川県茅ケ崎市)と、3Dプリンターで作れる安価な義足を開発したと発表した。競技用では、ミズノやソニー系ベンチャーが開発を進めている。義足は一般用で一定の需要が見込めるほか、競技用の開発で得た技術を他の用途に展開できるなど、社会貢献以外のメリットが少なくない。ともに海外メーカー製が主流を占めるなか、一部メーカーは9月7日に開幕するリオデジャネイロ・パラリンピックの出場選手に提供するなど、技術力を誇示する構えだ。