NECが新ナノ炭素「ブラシ」発見 電気10倍通しやすく
NECは30日、携帯機器や自動車の燃料電池の電極として使われる「カーボンナノホーン」(CNH)が繊維状につながった炭素材料を新たに発見し、作製に成功したと発表した。「カーボンナノブラシ」と呼ばれるもので、従来のCNHの集合体と比べて10倍以上も電気を流しやすく、実用化されればセンサーの応答速度や蓄電池の出力向上などに役立つと期待される。すべてのモノをインターネットで結ぶ「IoT」や電気自動車の普及が見込める中、日本発の新規物質として世界的に注目されそうだ。