【ルピーの世界】厳格な「禁酒法」が生む功罪
インド東部ビハール州で今年4月、国内で最も厳しい「禁酒法」が施行された。酒の販売はもちろん所持も禁止され、販売は最高で終身刑、飲酒は最高で懲役10年に処せられる。人口1億人余りを抱え、国内最貧のこの州では、飲酒が夫による家庭内暴力や経済的困難を助長しているとして市民団体が長年、禁酒法の制定を訴えてきた。新法は、こうした課題解決に効果を上げているが、一方で、アルコール産業に深刻な問題を投げかけている。
インド東部ビハール州で今年4月、国内で最も厳しい「禁酒法」が施行された。酒の販売はもちろん所持も禁止され、販売は最高で終身刑、飲酒は最高で懲役10年に処せられる。人口1億人余りを抱え、国内最貧のこの州では、飲酒が夫による家庭内暴力や経済的困難を助長しているとして市民団体が長年、禁酒法の制定を訴えてきた。新法は、こうした課題解決に効果を上げているが、一方で、アルコール産業に深刻な問題を投げかけている。