ドイツ主要電力株が大幅下落　原発解体の引当金不足など懸念

　ドイツで原子力発電を担ってきた主要電力各社は、これまでで最も難しい課題に直面している。原発解体などに必要な十分な資金の引き当てだ。４年前の東日本大震災による福島第１原発の事故をきっかけに脱原発および再生可能エネルギーへのシフトを決めたメルケル政権だが、そのコストは電力業界の昨年末の試算で３８０億ユーロ（約５兆１７８０億円）を超える。