「あり得ない挑戦」だったトヨタ「プリウス」…伊丹敬之一橋大名誉教授が説く、今こそ日本企業に必要な「背伸び」 - 経営のためのIT活用実学
0
多くの日本企業は「失われた30年」の間に「無理」をしなくなってしまった──。そう語るのは、2025年2月に『経営は無理をせよ、無茶はするな オーバーエクステンション戦略のすすめ』(日本経済新聞出版)を出版した一橋大学名誉教授の伊丹敬之氏だ。伊丹氏は、過去50年以上にわたって日本企業を観察してきた経験を踏まえ、戦略的な背伸びによって企業の能力基盤の拡大を狙う「オーバーエクステンション」の必要性を力説する。成長の踊り場を迎えた日本企業に求められる戦略論、そして、オーバーエクステンション戦略によって欧米の競合を凌駕する競争力を手に入れたトヨタの事例について、同氏に聞いた。