「ボランティアに来るな」の議論が吹き荒れる中…震災後の能登で銭湯の復旧を続けた店主の「本音」
湯をあみ、ととのい、活力に換える――いまやリラクゼーションの一助としても愛される公衆浴場・銭湯には、単なるリフレッシュやコミュニケーションの場としてだけでなく、「公衆衛生」という社会的な使命がある。元来担っている銭湯の役割は、被災地においてその重要性を増す。令和6年能登半島地震からもうすぐ1年が経過する。震源地となった能登半島北端の珠洲市において、発災からわずか18日という急ピッチで銭湯設備を再開させた、移住者にして銭湯運営責任者の新谷健太さんに「あたたかい湯を沸かす使命」や、被災地域のこまやかなニーズに応える「銭湯ボランティア」の推進、そして「復興」という言葉についての率直な心境を聞いた。