じつは多い「高齢者のうつ」を引き起こす…65歳以上になったら「失ってしまう3つのもの」
日本は今、「人生100年」と言われる長寿国になりましたが、その百年間をずっと幸せに生きることは、必ずしも容易ではありません。特に人生の後半、長生きをすればするほど、さまざまな困難が待ち受けています。長生きとはすなわち老いることで、老いれば身体は弱り、能力は低下し、外見も衰えます。社会的にも経済的にも不遇になりがちで、病気の心配、介護の心配、さらには死の恐怖も迫ってきます。そのため、最近ではうつ状態に陥る高齢者が増えており、せっかく長生きをしているのに、鬱々とした余生を送っている人が少なくありません。実にもったいないことだと思います。では、その状態を改善するには、どうすればいいのでしょうか。*本記事は、久坂部羊『人はどう悩むのか』(講談社現代新書)を抜粋、編集したものです