海に沈んだ「エルトゥールル号」の遺物 保存の鍵はある“粉”
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今から134年前、和歌山県串本町の沖合で現在のトルコ、当時のオスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」が遭難し、500人以上が亡くなりました。海底には数多くの遺物が残され、これまでに8000点以上が引き揚げられましたが、課題となってきたのが船体の一部など「木製の遺物」をどう保存するか。長年、海水につかったことで、内部が傷んでいるためです。そんな木製の遺物の保存処理が、ことしから奈良大学で進められています。その要となるのは、お菓子にも使われる意外な食材です。(奈良放送局 記者 吉井彩恵)