「われらは聖女を焼いたのだ」…ヨーロッパに500年のしこりを残した「悲劇のヒロイン」ジャンヌ・ダルクの最期
啓蒙主義と人権思想を生んだヨーロッパの「光」の歴史の裏には、異端審問や魔女裁判の名のもとに、拷問や処刑を通して数多の人間を血祭りにあげてきた陰惨たる「闇」の系譜があった。そんな非人間的な権力装置の作動をリアルに見つめる『拷問と処刑の西洋史』の著者・浜本隆志氏が明かす、ジャンヌ・ダルクの最期とヨーロッパ世界に残った500年のしこり――。