脅威だったに違いない「現れては、消えていく陸地」…じつに、数千年にわたって「特異な現象」を繰り返してきた、地中海に浮かぶ黒い火山島
新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究材料の宝庫。できたての島でなくては見ることのできない事象や、そこから伝わってくる地球のダイナミズムがあります。多くの島の上陸調査も行ってきた著者が、国内外の特徴的な島について噴火や成長の過程での地質現象を詳しく解説します。地中海の歴史に刻まれたギリシャ・エーゲ海に浮かぶサントリーニ島。その火山活動の中心であり、カルデラに浮かぶ島、ネア・カメニ島に上陸し、火山性状を検証しながら、古代の人々に与えた影響や、サントリーニ火山の特徴を考えていきます。