夕方4時には退勤…デンマークで「フルタイム・共働き」子育てがしんどくならない「納得の理由」
厚生労働省が発表した人口動態統計によれば、日本の出生率(1人の女性が一生の間に産む子どもの数)は1.2(2023年)と過去最低を記録した。日本の出生率は8年連続で前年を下回り続け、東京都では出生率が1を切った。私が暮らす北欧デンマークにおいても、最近、出生率は低下傾向にある。1980年代後半から上昇していた出生率は2008年の約1.9を境に下降傾向にあり、2021年にはまだ1.7以上だったものの、2023年には急降して1.5を切った。だが、それでもデンマークの出生率は日本に比べるとまだ高い。では、デンマークではどのような少子化対策をしてきたのだろうか。あるいは、デンマーク社会のどのような面が、少子化対策につながっているのだろうか。実際にデンマークで出産育児を体験して気がついたことをここでご紹介したい。