新潟 上越市総合体育館に約160人が避難
新潟県上越市の上越市総合体育館には避難所が開設され、午後6時の時点でおよそ160人が避難しています。
新潟県上越市の上越市総合体育館には避難所が開設され、午後6時の時点でおよそ160人が避難しています。
石川県は災害対策本部を開き、震度5弱以上を観測した17の市と町について、国と県が費用を出して建物の復旧などを行う災害救助法の適用を国に申請したことを明らかにしました。
震度6弱の揺れを観測した石川県能登町の総務課危機管理室の職員は「避難所を開設し、集まった職員で災害対策本部も開いているが、今何が必要かは精査できていない。住民から相次いで寄せられる住宅などの被害情報への対応で手いっぱいだ」と話していました。
震度5強の揺れを観測した富山県高岡市によりますと、自宅から避難している途中で、女性1人が路上で転倒してけがをしたということです。けがの程度は軽いということです。また、市内の伏木地区の一帯で断水となっていて、市が状況を確認しているということです。
1日午後7時50分ごろ地震がありました。震源地は石川県能登地方で震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.5と推定されます。各市町村の震度は以下のとおりです。▼震度4が、石川県珠洲市。
震度7を観測した、石川県志賀町にあるホテルの従業員によりますと「最初は横揺れで、その次に激しい縦揺れがありました。館内のテレビが倒れるほどの揺れでした。電気や水道、通信などは現在、通常どおり機能していてお客さんの安全も確認できています」と話していました。
石川県の珠洲警察署によりますと、震度6強の揺れを観測した珠洲市では、倒壊した家屋に人が閉じ込められているという通報が相次いで寄せられているということで、警察や消防が状況の把握を急いでいます。
震度6強の地震があった石川県七尾市の七尾高校では、地震の影響でロッカーが倒れたりトロフィーが倒れたりしたということです。学校の関係者によりますと、体育館には近所の人たちおよそ50人が集まってきているということですが、けがのある人がいるかなどはまだ分からないということです。
震度6強の揺れを観測した石川県七尾市の七尾東雲高校では、独自に避難所を開設し、すでに15人ほどが避難しているということです。校長によりますと、学校でも扉が開かなくなっている場所があるということです。
富山市消防局によりますと、震度5強の揺れを観測した富山市では、午後7時の時点でけが人がいるという通報が10件あり、現場で救急隊が活動しているということです。けがの程度はわかっていません。また、火災も1件起きているほか、建物や塀が崩れるなどの通報も相次いでいて、出動の件数はあわせて45件にのぼっているということです。
防衛省によりますと、震度6強の揺れを観測した石川県輪島市にある航空自衛隊輪島分屯基地に、住民およそ1000人が避難しているということです。分屯基地では水や毛布、食料を配って住民の避難を一時的に受け入れているということです。また、金沢市にある陸上自衛隊金沢駐屯地の一部の部隊が、輪島市に向かって移動を始めているということです。
震度6強を観測した石川県七尾市の港のすぐそばにある高齢者施設の「エレガンテなぎの浦」の職員によりますと、施設内には入所者や職員などあわせて150人以上がとどまっているということです。
震度5強の揺れを観測した新潟市中央区、南区、西区、西蒲区によりますと午後6時現在、けが人の情報は入っていないということです。中央区のJR白山駅周辺では、道路の一部が液状化しているという情報があり市役所の職員が状況を確認しているということです。西蒲区では、神社の手洗い場が崩れたり、電線が切れたりする被害が出ているということです。ライフラインは南区の一部でガスが、西区の一部では水道が止まっているということです。市内では避難所が順次開設され、南区では10か所に合わせておよそ100人が避難しているということです。
震度7の揺れを観測した石川県志賀町の津波避難場所になっている志賀町総合体育館の管理担当者によると、町内のおよそ50人が体育館と隣接する武道館に避難しているということです。担当者によると、体育館のアリーナは地震の影響で2メートルほどある壁の一部が崩れるなど危険な状況であるため、避難者は施設内の暖房設備がある場所で身を寄せているということです。担当者は「お年寄りも多く避難している。冬の寒い時期であり、体調面が心配だ」と話していました。
大手コンビニのセブン-イレブンは、今回の地震の影響で午後5時半現在、石川県七尾市や金沢市内を中心におよそ40店舗で臨時休業しているということです。会社によりますと、現地での避難指示や従業員などの安全確保を優先した店舗の対応だとしています。▽ファミリーマートも新潟県や北陸地方の合わせて5店舗で避難指示などへの対応で臨時休業しているということです。▽ローソンは現地の状況を確認しているとしています。
新潟県上越市では、電線が切れて車のタイヤに引っかかったり、住宅街で家族が家の外に出て揺れに備えたりしている様子が見られたということです。また、津波警報が出されていることから陸側に向かう道路が渋滞しているということです。一方、信号や家の電気はついている状況だということです。
1日午後7時28分ごろ地震がありました。震源地は石川県能登地方で震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.4と推定されます。各市町村の震度は以下のとおりです。▼震度4が、石川県珠洲市。
震度6弱を観測した、石川県珠洲市の厳徳寺の住職の男性は「周りの地域で納屋が倒れたり、家もつぶれたりしている。寺では、瓦が落ちたり壁が剥がれたりしているところもあった。地域の人、20人ぐらいが寺に避難してきていて、高台に避難もしている」と話していました。
林官房長官は、先ほど開いた2度目の緊急の記者会見で「建物倒壊などによる生き埋めが6件、発生をしているという報告を受けている」と述べました。
林官房長官は、午後5時すぎに開いた緊急の記者会見で「国民の皆さんには、引き続き震度7程度の地震の発生に注意し、揺れの強かった地域に住む人は自治体の避難情報のほか、テレビやラジオ、インターネットなどの情報にも注意して行動してもらいたい」と呼びかけました。
今回の地震や津波の特徴について、津波のメカニズムに詳しい東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授は「地震の直後に各地で津波が観測されていて、特に、津波の周期が10分程度と東日本大震災よりも短い。周期が短いと波のパワーが大きくなり、沿岸部のほか河口部では津波が川を遡上(そじょう)していくおそれがある。避難場所の標高なども確認し、場合によっては、さらに安全な場所に避難する『三次避難』も検討してほしい」と話していました。
震度5強の揺れを観測した新潟県柏崎市によりますと午後6時現在、けが人の情報や建物の倒壊などの被害の情報は入っておらず、引き続き、情報の収集を進めているということです。この地震の影響で市内を走る国道8号で通行止めが発生しているほか、停電も発生しているということです。柏崎市内では、午後6時現在、49か所の避難所を開設し457人が避難しているということで、さらに避難所の開設を進めているということです。
サッカー日本代表は、今月開幕するアジアカップに向けた最後の強化試合としてタイ代表と対戦し、5対0で勝ちました。去年6月から続く国際Aマッチでの連勝記録を歴代最多となる9に伸ばしました。
震度7の揺れを観測した石川県志賀町の高爪神社の宮司は「緊急地震速報が出た直後は揺れは大きくなかったが1分から2分ほどすると、四つんばいでないといられないほどの揺れになった。神社の鳥居は倒壊して粉々になってしまった。家の中もドアが外れるなど大きく壊れて寝られるような状態ではなく、車の中に避難している」と話していました。
岸田総理大臣は、午後5時すぎに総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「政府としては地震後、直ちに災害対策室を立ち上げ、津波や避難に関する情報を国民に的確に伝えること、被害の状況や実態を一刻も早く把握すること、地方自治体とも連携しながら人命第一で政府一体となって災害対応にあたることを指示した。詳細な情報はこれから報告を受けたい」と述べました。